悪徳FX業者による巨額詐欺事件が発覚

悪徳FX業者による巨額詐欺事件が発覚

これまで見てきたように、外国為替証拠金取引は規制緩和で誕生した新しい金融商品です。少ない資金でも取引をはじめられる手軽な資産運用商品として、人気が高まってきています。しかし残念なことに、近年、この証拠金取引に関連する顧客と為替事業者のトラブルが急増していることも事実です。たとえば、消費者のための機関である「国民生活センター」には、証拠金取引と為替事業者についての相談が数多く寄せられています。同センターによると、トラブルに関する相談件数は2001年度では41件でしたが、05年度にはなんと3060件にはね上がっています。被害者は高齢者と女性に多く、半分以上が60歳を超えているそうです。

TVで放映されたFXの詐欺事件

 

相談の内容は多岐にわたっています。多いのは、「電話や訪問によって強引に、しつこく勧誘された」という勧誘方法に関する苦情です。また、「外貨預金と同じと言われた」とか「リスクの説明はなく、元本割れはないと言われたのに元本割れした」という虚偽の説明についての訴えも少なくありません。さらに、「解約を申し出だのに解約に応じない、取引を終えた後で精算金が入金されない」という資金関連の苦情も増えています。

 

為替事業者が巨額詐欺事件を引き起こしたケースもあります。大きな話題を呼んだのが、03年10月に発覚したファーストクラブ福岡支店の社員らによる詐欺事件です。同社の社員らは主に高齢者宅を訪問し、あるいは電話で「ドルが1円上がれば10%の利益が出る」などと勧誘し、数百万円から数千万円の単位で会社に入金させたそうです。しかし、大半の客は利益を受け取れないまま、02年末以降は東京本社、福岡支店とも閉鎖されました。その後警察は、顧客約180名から総額4億数千万円をだまし取った組織的詐欺事件として、04年8月に元会長ら社員8人を逮捕しています。

 

ほかにも03年11月には沖縄の為替事業者であるフォレックスジャパンが約5000名の顧客から集めた資金約200億円のうち、約125億円が事実上回収不能になる巨額詐欺事件が報道されました。この会社は「年20〜25%の高利回り」をセールスポイントに顧客を勧誘していたと言われます。

 

FXをはじめるには、信頼できる事業者を選ぶことが最初のステップ

外国為替証拠金取引事業者に関連する犯罪やトラブルが急増する事態に対処し、政府は金融先物取引法の改正などにより為替事業者への規制を強化しています。証拠金取引を規制する狙いの金融先物取引法改正案は2004年12月1日に成立し、2005年7月1日に施行されました。

 

これにより、FX証拠金取引事業者は金融先物取引業者となり、法の下で規制されます。たとえば、金融庁に登録された事業者でないと業務を行えないことになりました。また、事業者は「勧誘の要請をしていないのに訪問または電話で勧誘すること」や「断定的判断によって顧客を勧誘すること」を法律で禁じられることになります。FX初心者の方も安心して取引するために、信頼できる事業者を選ぶことからはじめましょう。

昨日のNY市場は、対ユーロを中心に米ドル売り・円売りへと傾斜。ユーロが堅調に推移した。取引を開始した米主要株価指数は大幅続落し、リスク回避志向が高まったことから、対豪ドルや対ポンドで米ドル買いが優勢となり、ポンド/ドルは4月1日以来の安値レベルへと下落。また、大手格付け会社がベルギーの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に下方修正したことを受け、ユーロ/ドルは1.40ドル台割れへ下落した。終盤に入り、米国株の下げ幅が縮小するとリスク許容度の改善が意識され、対ユーロを中心に米ドル売り・円売りへと傾斜。ユーロ/ドルは緩やかに上昇し、この日高値を更新。ドル/円は米長期債利回りの下げ幅が縮小したことを受け、81円台後半から82円台へ上昇したほか、クロス円も概ね堅調に推移した。